【北京・成沢健一】中国政府の2011年版外交白書「中国外交 2011」に、
昨年9月に起きた尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件をめぐって日本を非難し、
謝罪と賠償を求める記述があることが分かった。中国の華僑向け通信社、
中国新聞社(電子版)が伝えた。
衝突事件前に編集された昨年の白書では「中国外交における国境と海洋政策」の
章を新たに設け、領有権や海洋権益を重視する姿勢を鮮明に示していた。今年の
白書では、尖閣問題や南シナ海の領有権争いなどを個別に取り上げた。
白書は衝突事件に関して「釣魚島(尖閣諸島)は中国固有の領土であり、
争いのない主権を有している」と強調。「日本側による中国の漁民と漁船に対する
拘束や調査、司法措置は違法で無効だ」と非難し、謝罪と賠償が必要と指摘した。
一方、ベトナムやフィリピンなどと領有権を争う南シナ海の問題については
「当事国が争いを棚上げし、共同開発などの方法で平和と安定を保つことは可能だ」
と主張したうえで、「問題を拡大し、複雑化させる行動に反対する」と明記し、
多国間協議を求める米国をけん制した。
白書は近く出版される予定で、11日に広西チワン族自治区南寧で発行式典が
開催されたが、詳細な内容は公表されていない。
ソース:http://mainichi.jp/select/world/news/20110814k0000m030042000c.html
