
12年のJR江差線事故、積み荷偏りで脱線 運輸安全委が報告書
(07/25 17:00)
レールゆがみも影響
国土交通省運輸安全委員会は25日、渡島管内木古内町のJR江差線釜谷駅付近で2012年4月、JR貨物の列車が脱線した事故など、道内で起きた鉄道の事故・トラブルの調査報告書を公表した。釜谷駅付近の脱線事故では、貨車のコンテナ内の荷物の重量が、進行方向の左側に偏っていたため、左カーブでバランスを崩して脱線したと結論付けた。安全委が荷物の偏りを脱線原因と特定したケースは全国で初めて。このほか12年2月のJR函館線八雲駅構内の脱線事故、昨年1月にJR根室線で特急のドアが走行中に開いたトラブルの報告書も公表した。
このうち釜谷駅付近の脱線事故は12年4月26日朝、広島貨物ターミナル駅(広島市)発札幌貨物ターミナル駅行きの貨物列車(20両編成)で発生。けが人はなく翌27日に復旧したが、特急や普通列車計51本が運休した。
報告書によると、荷物の重量が偏っていたのは先頭から18両目の貨車に積まれていた五つのコンテナのうち、最後尾と後ろから二つ目のコンテナ。印刷機のトナー(粉状インク)を積んでおり、重量は最後尾が右側540キロ、左側1980キロ、後方二つ目は右側540キロ、左側3600キロだった。
このため、貨車後方の右側車輪に垂直にかかる荷重(輪重)が左側より40%軽くなり、右側車輪が浮き上がりやすい状態で走行。釜谷駅付近にある左カーブ(半径300メートル)で、車輪にかかる横の力が強くなり、右側車輪が浮いて脱線した。安全委によると、左右の輪重の差が約30%を超えると脱線する危険性がある。
JR貨物の貨物輸送約款は、運送業者が荷物の均衡を確認し、コンテナの扉を閉めると規定している。しかし、脱線した貨車に荷物を積み込んだ運送業者は、安全委の調査に「荷物の積載状況の確認を失念したまま扉を閉めた」と説明したという。
また、報告書は脱線現場付近のレールの状態にも言及。JR北海道の社内規定内だったものの、現場の8メートル手前に比較的大きなゆがみがあり、脱線を助長したとの見方を示した。安全委は再発防止策として、JR貨物に対し、運送業者に貨物輸送約款の周知を徹底するよう指示。また、JR貨物自体が荷主の承諾を得て、積み荷の積載状況を確認することも求めた。
江差線では、12年9月と今年6月にも貨物列車の脱線事故が起きており、安全委が関連を調べている。
<北海道新聞7月25日夕刊掲載>

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/553250.html
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JR貨物、搬入は業者頼み 偏り調査、5000個中50個
(07/26 09:09、07/26 09:57 更新)
渡島管内木古内町のJR江差線で2012年4月に起きたJR貨物の列車脱線事故は、コンテナ内の積み荷の偏りが事故原因として指摘された。先月発生した同線の貨物列車脱線事故でも荷物の偏りが判明したため、同社は偏りを調べる専用機器を導入したばかり。しかし調査は一部に限られ、荷物の積み込み作業は依然、運送業者や荷主任せなのが現状だ。北海道新幹線の開業に伴い、江差線の経営を引き継ぐ道と沿線自治体からは不安の声が漏れる。
JR貨物によると、同社の集荷は、運送業者がコンテナを集荷先まで運び、運送業者または荷主が荷物を搬入。運送業者は偏りがないかなどを確認し、扉を金具で封印し貨物駅に運ぶ。金具は運送業者が配送先で開封する。同社はこれらを貨物運送約款で規定。原則、集荷には立ち会わない。
貨物駅ではこれまで、コンテナの重量は計測できたが、事故原因となった偏りは確認できなかった。同社は先月の脱線事故を受けて、急きょ、札幌貨物ターミナル駅に重量バランスを調べる重量計を導入。左右の重量比が10%を超えた場合、運送業者を指導している。
しかし、同駅では1日に約5千個のコンテナを扱うのに対し、計測できるのは最大50個程度にとどまる。北海道支社は「最終的には約款を順守するよう、お願いするしかない」と話す。
JR貨物を利用する運送業者でつくる全国通運連盟(東京)は「事故の有無にかかわらず、、荷物の偏りが出ないよう何度も通知を出している。多少偏っていてもよいという考え方は業界内にはない」と説明する。
道内のある運送業者は「江差線ではその後も脱線が相次いでいる。荷物の偏り以外にも原因があると思えてならない」といぶかる。
江差線は16年3月予定の北海道新幹線の開業に伴い、道と沿線3市町が出資する第三セクターが経営を引き継ぐ。函館市の中林重雄副市長は「JR貨物は脱線などの以上を速やかに覚知できるシステムづくりなどに取り組んでほしい」。木古内町の大野泰副町長はJR北海道に対し「急カーブが多い江差線の特異性を十分考慮し、万全の対策を講じて」と求める。
三セクの経営計画では、開業後10年間で道と3市町が負担する累積赤字額は23億円程度と見込まれる。道幹部は「同様の事故が続けば、三セクの経営は立ち行かなくなる」と警戒を強めている。
<北海道新聞7月26日朝刊掲載>

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/553373.html
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JR貨物、積み荷偏り測定器導入 北海道・江差線の脱線事故後に開発
(07/16 19:59、07/17 00:36 更新)
JR貨物の田村修二社長は16日の定例記者会見で、6月22日に渡島管内木古内町のJR江差線で起きた貨物列車脱線事故の再発防止策として、走行中の積み荷の偏り具合を調べる輪重測定装置を導入する方針を明らかにした。
輪重測定装置は、2本あるレールのそれぞれに計測機器を1個ずつ計2個取り付ける。積み荷を載せた貨車が通過すると、重量でレールが下に沈み込む。ゆがんだ量を計って、どの程度の重さがかかったかを調べる。機器ごとの数値が異なれば、積み荷の偏り具合が分かる。
事故後、装置の開発に着手した。走行中の測定によるデータの信頼性などを検証したうえで、まず2カ所に設ける計画で、五稜郭駅などで検討中。2016年3月予定の北海道新幹線開業時までの導入を目指している。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/551598.html
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JR貨物が輪重バランスの悪い車両を走らせたことが原因だっていうのに、
基準を守って線路を整備していてもJR北海道が悪者にされるのか。
( ´-д-)
貨物も、簡単な原理で輪重バランスを量れるなら、
もっと早くに開発しておけよ。
( ´-д-)
~ 以上 ~
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(おまけ)
札幌市電ループ化は来秋以降 軌道敷設、春にずれ込み
(07/26 06:45)
札幌市は25日、入札の不成立などが相次いだ路面電車(市電)のループ(環状)化部分の開通時期について、当初予定の2015年春から同年10~12月にずれ込むと発表した。土木工事と軌道敷設を同時に施工する予定だったが、実施するのは困難と判断した。
同市は当初、一括発注するため今年1、3月に入札を行ったが、人手不足による人件費高騰などでいずれも入札者がいなかったため土木工事と軌道敷設を分割発注することを決定。土木工事は予定価格を上回る不成立が3度続いた後、5月に随意契約で施工業者を決めた。軌道敷設は、業者選定方法は未定だが、業者が決まり次第、土木工事と並行して進める予定だった。
しかし、異なる業者が同時並行で作業を進めると、「事故などの問題が発生した場合、安全管理上の責任の所在があいまいになる」(同市交通局)として方針転換。軌道敷設は、土木工事が年内に終了した後、雪解けを待って来春に着工することにした。<北海道新聞7月26日朝刊掲載>
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/553358.html