久しぶりに・・・Waltzの曲でも・・・どうぞ
オイラは自由板で一番 モボだと言われた男~ ♪ ^^:
二村定一・・・洒落男 ( 昭和5年・・・1930年 )
榎本健一・・・洒落男 ( 戦後らしい・・・1945年~ )
作詞:Lou Klein、作曲:Frank Crumit
日本語詞:坂井透、唄:二村定一/榎本健一
1 俺は村中で一番 モボだと言われた男
己惚れのぼせて得意顔 東京は銀座へと来た
2 そもそもその時のスタイル 青シャツに真っ赤なネクタイ
山高シャッポにロイド眼鏡 ダブダブなセーラーのズボン
3 吾輩の見染めた彼女 黒い瞳でポップヘアー
背が低くて肉体美 おまけに足までが太い
4 馴れ染めの始めはカフェー この家は私の店よ
カクテルにウィスキーどちらにしましょう 遠慮するなんて水臭いわ
5 言われるままに二、三杯 笑顔につられてもう一杯
彼女はほんのり桜色 エッヘッヘしめたぞもう一杯
6 君は知っているかい僕の 親父は地主で村長
村長は金持ちでせがれの僕は 独身でいまだに一人
7 アラマアそれは素敵 名誉とお金があるなら
たとえ男がまずくても 私はあなたが好きよ
8 おおいとしのものよ 俺の体はふるえる
お前とならばどこまでも 死んでも離れはせぬ
9 夢かうつつかそのとき 飛び込んだ女の亭主
ものもいわずに拳固の嵐 なぐられて吾輩は気絶
10 財布も時計もとられ 大事な女はいない
恐いところは東京の銀座 泣くに泣かれぬモボ

二村定一(ふたむら ていいち、本名・林貞一、1900年(明治33年)6月13日 - 1948年(昭和23年)9月12
日)は、昭和初期を代表する歌手・ボードビリアン。山口県下関市の出身。( Wiki )

榎本 健一(えのもと けんいち、1904年10月11日 - 1970年1月7日)は、日本の俳優、歌手、コメディアン
である。当初は浅草を拠点としていたが、エノケンの愛称で広く全国に知られていった。「日本の喜劇王
」とも呼ばれ、第二次世界大戦期前後の日本で活躍した。( Wiki )
Frank Crumit・・・The Gay Caballero ( 1928年 ) ( Original )
A Gay Caballero
1. Oh I am a gay caballero Coming from Rio de Janeiro
With nice oily hair, And full of hot air,
I"m an expert at shooting the bull-o
2. I"m seeking a fair senorita Not thin and yet not too much meat-a.
I"ll woo her a while In my Argentine style
I"ll carry her off of her feet-a
3. I"ll tell her I"m of the nobilio And live in a great big castillio.
I must have a miss Who will long for a kiss
And not say "Oh don"t be so silly-o.
4. It was at a swell cabaretta While wining and dining I met her.
We had one or two As other folks do.
The night was wet but she got wetter.
5. She told me her name was Estrella. She said, "stick around me, young fella
For mosquitoes they bite And they"re awful tonight
And you smell just like citronella."
6. She was a dancer and sing-a At me she kept pointing her finger
And saying to me "Si, Senor, Si Si"
But I couldn"t see a durn thing-a
7. She told me that she was so lonely So I climbed upon her balcony.
While under her spell I heard someone yell
"Get away from here you big baloney."
8. I swore I"d win this senorita I woo"ed her on the sofita
Then her husband walked in What he did was a sin.
I can still hear the birds sing "Tweet tweet-a"
9. Now I am a sad caballero Returning to Rio de Janeiro
Minus my hair, A bruise here and there,
For her husband he chewed off my ear-o.
《解説》 原曲がアメリカでレコーディングされたのは1928年で、その2年後の昭和5年(1930)に日本語盤が発売されました。
原曲タイトルのcaballeroはスペイン語からの外来語で、紳士・騎士という意味。A gay caballeroは「
陽気な伊達男」といったところ。
原詞は、ブラジルのリオデジャネイロから彼女を探しにやってきた男が、「ひとりぼっちよ」という女
の言葉を信じてバルコニーから忍び込んだところ、女の亭主に見つかってさんざんどやされ、ほうほうの
体でリオデジャネイロに逃げ帰った……という筋書きです。
地理については、1番でリオデジャネイロと言っているのに、2番ではアルゼンチンが出てくるなど、
混乱が見られます。しかし、ブラジル語(ポルトガル語)ともスペイン語ともつかないラテン系の単語が
いくつも出て来ることから見ると、わざとごちゃ混ぜにしているのかもしれません。
bull-o, meat-a, feet-aなど、英単語にハイフンを挟んで母音がついているのは、ラテン系なまりの英
語であることを示しています。
坂井透の日本語詞は、原詞の筋書きをよく反映し、しかも自然な日本語になっており、外国ポピュラー
ソングの訳詞としてまことに秀逸です。
1番のモボはモダンボーイの省略形で、大正末期から昭和初期にかけて最先端のファッションで都会を
闊歩した若者を指します。その女性形がモガ、すなわちモダンガール。
2番のシャッポはフランス語のchapeau(シャポー)から来た外来語で、帽子のこと。
ロイド眼鏡は、アメリカの俳優ハロルド・ロイドが映画の中でかけたところから流行った眼鏡で、太縁
の円形眼鏡。
セーラーのズボンは、1857年にイギリス海軍が制式採用した水夫服(セーラー服)を模したズボンで、
裾が広くなっているのが特徴。今風に言うと「ベルボトムのパンツ」です。
田舎の青年が都会の最先端のファッションと信じる服装で銀座にやってきたわけですね。
3番のボッブヘアーは、顔側にカールした髪型で、モガの典型的なヘアスタイル。
4番のカフェーは、コーヒーも飲めましたが、女給(ホステス)が酒をサービスする場所で、今日のバ
ーかキャバレーに類する娯楽施設です。この歌のようなカフェーは、アヤカフと呼ばれました。「怪しい
カフェ」の意で、今日で言うボッタクリバーです。