オリ井川、アクシデントで無念の降板 6季ぶり1軍マウンド
2012.5.9 19:55 (1/2ページ)[westスポーツ]
【オリックス-ソフトバンク】力投するオリックス先発の井川。四回途中、アクシデントで無念の降板となった(岡潤一撮影)
その瞬間、右手にはめていたグラブで右の太ももを押さえ込むと、「あ~っ」という小さなた め息がオリックス先発の井川の口から漏れた。6年ぶりとなる日本の1軍マウンド。悪夢はその62球目に起きた。井川の異変に一塁側ベンチから、赤堀投手 コーチが大慌てで飛び出す。右太もも裏の違和感に首をひねりながら、ベンチへ退いた井川がマウンドに戻ることはなかった。
阪神からポス ティングシステムを使い、2007年にヤンキースへ移籍。しかし、メジャーの壁は厚かった。日本では最大の武器といわれた落差のあるチェンジアップが通用 せず、メジャー実働2年間で2勝。09年以降はマイナーでしか投げられず、一時は若手中心の1Aにまで降格。昨季も、米最後の登板は2Aでの8月25日。 志半ばの日本球界復帰。それでも井川は「上で投げる機会は、なかなかなかった。でも、下でもいろいろな経験ができた。野球人として、ワンランク上がったと 思います」と振り返った。
06年10月16日のヤクルト戦(神宮)以来、2032日ぶりとなる“復帰マウンド”。ファームでの2試合では140キロ台すら出ず「前のイメージを持っ ている人には残念かもしれない」と自虐的なコメントを出していた男が、一回から最速144キロをマーク。三回に1失点したが、一、二回は三者凡退。四回も 2人を打ち取るなど、上々の投球内容を見せていただけに、何とも残念なアクシデントとなった。(喜瀬雅則)