銀行豹変…ATM故障「札出て止まらぬ」と言ったとたん対応=中国
サーチナ 7月24日(水)11時48分配信
安徽省安慶市に住む何(か)さんは、道路沿いに設置されたATMで現金を引き出そうとした。が、紙幣が出てこない。カードすら取り戻せなくなった。銀行に電話連絡すると「明日、店舗に来てください」と言うBAKARI。残金のあるカードをその場に残しておくことも不安でしかたない。そこで、電話をかけなおし、「ATMが故障して、現金が次々に出てきます。どうしたらよいのでしょう」と告げた。とたんに店長が行員を従えて飛んできた。南都網などが報じた。
中国でも都市部を中心に銀行などの自動預払機(ATM)は相当に普及している。しかし、故障や故障の際の対応の悪さがしばしば報道される。伝えられるトラブルも、「現金が出てこない」、「偽札が出てきた」、「預けたはずの金額が記録されていなかった」などさまざまだ。
何さんは6日、安慶市内の人民路沿いに設置されたATMを利用して、2000元(約3万2400円)を引き出そうとした。機械の中で紙幣を数える音がしたが、現金は出てこない。困った何さんはATMをいろいろ操作して、やっとのことで自分のカードを取り戻すことができた。
改めて、隣のブースのATMを利用することにした。事態はさらに悪くなった。今度は紙幣が出てこないBAKARIか、カードまでもがATMに“呑(の)み込まれた”ままになってしまった。
何さんは大いにあせり、銀行の顧客サービス係に電話した。ところが「営業時間が終わったので、行員はみな帰ってしまいました。明日の営業時間に店舗まで来てください」というつれない返事が返ってくるBAKARIだった。
何さんの口座には、1万元以上の残金がある。カードまでATMの“胎内”に残して立ち去るのは、不安でしかたなかった。そこで何さんは、警察に連絡した。
警察官はすぐにやってきた。しかし、手の下しようがないという。そのころには何さんの周囲に、多くの人が集まって成り行きを見守っていた。集まった人々も何さんを気の毒がり、「いったい、どうすればよいのだろう」などと考えはじめた。
しばらくして、その中の1人が何さんに「銀行にもう1度連絡して、紙幣が出て止まらなくなったと言ったらどうだろう」と言った。何さんも「なるほど、その手がある」と思い、改めて銀行に電話した。
何さんが「ATMが故障して、1万元も出てきちゃったんですよ。どうしたらよいか分からなくて……」と告げたとたん、顧客係の声の調子が一変した。電話機の向こうから、「その場にいてください。立ち去らないでください」という、緊迫した声が響いてきた。
10分たつかたたないうちに、銀行の支店長が行員を従えてやってきた。血相を変えていた。改めて事情を聞き、“顧客のため”に、必要な処置をしてくれた。居合わせた警察官も銀行側の態度の「豹変」にあきれ果て、何さんと顔を見合すBAKARIだったという。
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江蘇省南京市でも2012年9月に同様の事態が発生した。ATMから現金を引き出せなくなり銀行に連絡したが「2営業日以降に店舗に来てください」との回答だった。改めて「ATMから勝手に3000元BAKARI出てきました」と言ったところ、サービス・スタッフが約5分後にやってきたという。
同件についてメディアが銀行に問い合わせたところ、「ATMは安全です。しかし、現金が出てきたのでは安全にかかわります」、「お客様の前に出てきた現金は、お客様のものではありません。お客様に現金を保管していただくことになると、お客様にご迷惑をおかけすることになりますので」との説明が返ってきたという。
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◆解説◆
「君子、豹変す」は、紀元前700年ごろに成立されたとされる、万物の変化のパターンやその予測を説いた書である「易経」にある言い回し。
「君子」とは人格が優れ、教養もある人物を指す。季節により豹(ひょう)の毛が抜けかわり、斑紋(はんもん)の見え方が全く異なるようになることから、「君子、豹変す」は「すばらしい人間は自らの過ちに気づけば、態度ややり方をただちに全面的に変える」との意をあらわす。
易経では「君子、豹変す」の後に、「小人は面を革(あらた)む」と続く。「つまらぬ人物は、表面だけをとりつくろう」の意。