- 2013年 7月 26日 19:18 JST 更新
宅配便で猫2匹が死亡、韓国で動物愛護家の怒り噴出

Animal Arirang2匹の猫は、この箱の中に入れられ、オンラインペットショップから運ばれる途中に死んだとされる
韓国で最近、宅配便を利用して配送された2匹の猫が死んだという動物保護団体のネット上での報告を受け、動物好きの人々の間で大論争が巻き起こっている。この論争は、韓国でペット配達サービスを規制する新たな法律が施行される直前にぼっ発した。
動物保護団体は6月30日、ファイスブックのページで、この2匹の猫が中で死んだとされるポリスチレン製の箱の写真とともに、詳細を説明した。この説明によると、猫の売り主は箱に複数の空気穴を開けたものの、猫たちは輸送中に死んだもようだ。
韓国ではオンライン上でのペット販売店がブームとなり、動物の宅配サービスが盛況だ。約1000に及ぶペット販売業者やペットコミュニティーがネット上では見られ、その大半が宅配サービスを提供している。
韓国の主要な運送会社は生きた動物の運搬を容認していないことから、ペットの買い手と売り手は地下鉄を利用した配達サービスやバイク便での配達、バスを利用した配達サービス、あるいは、一層高額なペットの宅配に特化した企業を利用する。

Kang Tae-jun for The Wall Street JournalBKペットタクシーによる犬の輸送
ペット輸送サービスのBKペットタクシーを経営するJang Byeong-kwonさんは「(ペット配達の)需要は高まりつつある。しかし、バイク便など非常に多くの競争相手がいるので、私たちのような専門企業は顧客確保に苦戦している」と述べた。
Jangさんの会社は、思いやりのある輸送を保証し、動物専用のカゴを使用するペット配達サービス会社約10社のうちの1社だ。
今回の猫の死のケースは、ペットとして購入され、搬送中に病気にかかったり死亡したりしている多くの動物の一例だ。動物の配達事業を規制するための法律は7月2日に可決されたが、その直前にこのケースが発覚した。
この法では、動物の売り手と輸送サービス業者が順守すべき指針が示されており、違反した場合には最大100万ウォン(約9万円)の罰金が科される。動物の売り手は買い手に直接会って動物を手渡すか、指針を順守する動物輸送サービスを利用しなければならない。
また、この法では、動物の輸送サービス業者には、動物を入れるケースの最小のサイズや、十分な空気と水を与えるといった基準を満たすための各種措置の改善に1年間の猶予が与えられている。
この法を提案した議員の事務所職員、Park Jae-sung氏は「動物の配達サービスについて独自の調査を行い、これを規制するための法律を制定する必要があると認識した」と述べた。
動物愛護団体の韓国動物自由連帯の代表、Cho Hee-kyung氏は、この指針は役に立つが韓国での動物保護についての人々の認識を変化させるためには一層多くのことを行う必要があるとの見方を示した。
同氏は「もちろん、法の制定は非常に重要だが、動物配達サービスの大半は隠れて行われているので、今後の違反を防ぐために動物の権利に対する人々の理解を向上すべきだ」と述べた。