韓国の不正対策官、不動産保有疑惑で辞任 早期幕引き図る文政権 「次期大統領選に向け…次々と不正が明らかに」室谷氏
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権に大打撃か-。大統領府で、社会の不正対策を担う金起杓(キム・ギピョ)反腐敗秘書官が27日、辞意を示し、文大統領が受理したのだ。約3カ月前に就任したばかりの金氏には、投機目的の不動産保有疑惑が浮上していた。
金氏は就任後の保有資産公開で、約91億ウォン(約9億円)相当もの不動産所有が判明した。「投機目的で不動産を保有しているのではないか」と問題視されたが、金氏は否定し、違法性も明らかになっていなかった。
こうしたなか、文氏は、金氏の辞任を受理したと明らかにした。事実上の更迭とみられる。土地の不正投機疑惑は、文政権の支持率低下の一大要因となっており、早期幕引きを図ったとみられる。
マンションなどの不動産高騰に韓国国民が苦しむなか、韓国土地住宅公社職員らが値上がりを見込み、不動産を不正取得したとして、大量の逮捕者が出ている。疑惑は国会議員や家族にまで広がっており、与党「共に民主党」の議員も複数処分されている。
今回の不正担当秘書官の辞任をどう見るか。
ジャーナリストの室谷克実氏は「何とも韓国らしい。よくもまあ、『反腐敗秘書官』という名称の役職を設けたものだ。私は『新権力層』と名付けているが、韓国でリベラルを売りにしてもうけてきたグループが、権力を手にすることで、さらなる欲望をむき出しにしている。韓国では今後、次期大統領選に向けて、検察や警察によるチェックは厳しくなる。ポストに限らず、次から次へと不正は明らかになるだろう」と指摘した。
