たとえば上の「詳」の字を例にすれば、辞典ではつぎのような意味がならべて書いてあります。
●くわしい ●つまびらかにする ●ことごとく ●よい
●報告 ●いつわる ●よそおう ●心をくばる
では、これを読んだ人ははたして「詳」の字がわかるでしょうか?
たとえ記憶力にモノを言わせてこれらの意味をすべて暗記しても、この字がわかったことにはなりません。これはいろいろな時代や地域で生じた意味を集めたもので、文字そのものの説明ではないからです。
漢字は、もとの絵をつかんだときわかります。そもそも詳の字になぜ「羊」が入っているのか、それがわかったとき「詳」の字がわかるのです。でもその解説は世の中に流れておらず、だれもその説明にふれることはできないのです。仕方ないので、いちおうここで説明させていただけば……、
ヒツジは日本ではおとなしく、かわいいものというイメージがありますが、古代の中国人はヒツジから「食肉」、そして緑の草原の中でも白くて見えやすいので「よく見える」という特徴を考えました。
この「食肉」「見えやすい」という意味がわかると、つぎのように羊を含んだ字が一度にまとめてわかってしまうのです。
●美=大きく目立つ ●祥=神に肉をそなえる ●養=肉を食べさす
●詳=わかりやすく言う ●洋=遠くまで見える海 ●達=遠くの目標に向かう
●群=まとまって見やすい ●鮮=はっきりした色の魚 ●翔=派手に飛ぶ
漢字を知ることは、様々なそして深い意味を知ることになります。
ハングルでは決して知ることの出来ない心理を追求することが出来ます。