氷水チャリティーに逆風「セレブのバカ騒ぎ」「不謹慎」
難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)患者への支援を表明するため、頭から氷水をぶっかけるアイス・バケツ・チャレンジ運動が爆発的な広がりを見せているのは、本紙が昨報した通り。
一方で「バカ騒ぎし過ぎだ」との批判の声も日増しに膨れ、とんだ“冷や水”を浴びせられている。
6月ごろに米国で始まったこのチャリティー運動のルールは、指名を受けた者が24時間以内にALS協会に100ドル(約1万円)を寄付するか、氷水をかぶるか、というもの。両方とも選んでもOKだ。
氷水をかぶる動画をネット上に掲載したうえで、再び3人を公開指名する方式で、世界中にネズミ算式に広がっている。
先週から日本でも著名人の間で広がり、楽天の三木谷浩史社長(49)、作詞家の秋元康氏(56)、AKB48の渡辺麻友(20)、ジャーナリスト田原総一朗氏(80)らのほか、キス騒動の渦中にあるフィギュアスケートの高橋大輔(28)や安藤美姫(26)らが“氷つながり”で参加した。
だが、ブームとなれば問題も。氷水をかぶるだけではつまらないと、水が入ったドラム缶に頭から突っ込むなどエスカレートしており、思わぬ事故となりかねない。
広島での土砂災害事故も重なり「水害で苦しんでいる人がいるのに不謹慎」「セレブたちのバカ騒ぎか」とシラケムードも漂い始めている。
サイバーエージェントの藤田晋社長(41)やタレントの武井壮(41)らは、氷水かぶりを拒否し、ネット上で拍手喝采となった。
カリフォルニア州が「500年に一度」の水不足に悩む米国でも「水の無駄遣い」との批判があり、氷水に代わる方法が提案され始めている。
「強制性があるのはおかしい。夏休み明けの子供たちの間で氷水かけイジメや1万円カツアゲが流行しかねない」とイジメ助長を懸念する声も出ている。
日本ALS協会は「冷たい氷水をかぶることや、高額の寄付をすることは強制ではありません。くれぐれも無理はしないようにお願いします」と呼びかけているが…。
外部サイト
オマケソフトバンク孫社長、頭から氷水かぶる!
2014.8.20 11:02
難病ALS対策の普及啓発活動に協力し、氷水をかぶるソフトバンクの孫正義社長=20日午前、東京都港区(米沢文撮影)
米携帯電話4位の買収計画が頓挫した、ソフトバンクの孫正義社長に冷や水!? 孫氏は20日午前、東京都港区の本社で、バケツいっぱいの氷水を頭からかぶるパフォーマンスを行った。難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者を支援する米国発のチャリティー活動「アイス・バケット・チャリティー」の一環。
孫氏は「ALS対策が進んでいない状況を多くの人に知ってもらいたい」と話すと、「イヨー」というかけ声とともに氷水をかぶった。会場となった食堂には、150人を超える社員が集まり、孫氏の“勇姿”を見守った。
この活動は、指名を受けた人がALS団体への寄付を行うか氷水をかぶり、次の3人を指名していく仕組み。孫氏は台湾の電子機器受託製造(EMS)大手、鴻海精密工業の郭台銘会長からの指名を受け、昨日夜には自身のツイッターで「頭から氷水バケツをかぶります」と予告していた。
次の協力者として、孫氏が指名したのは、ヤフーの宮坂学社長やガンホー・オンライン・エンターテイメントの森下一喜社長ら3人だった。
孫氏は寄付にも協力した。
これまでに、海外では米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏や米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)、サッカーのブラジル代表FWのネイマール選手らが協力。日本では、ノーベル医学・生理学賞を受賞した京都大の山中伸弥教授も氷水をかぶり、ネット上で話題になっている。