GM本社が大規模リストラを発表、海外工場閉鎖を示唆 → 同日、韓国GM労組は「勝手にデザイン変更するな!」と新車発表会に乱入してデモ……ああ、なるほど
工場7カ所閉鎖、1万4000人の人員削減……GM、自律・電気自動車に勝負(中央日報・朝鮮語)GMが工場閉鎖する中…新車発表を妨害する韓国の労働組合(中央日報)
米国最大の自動車企業ゼネラル・モーターズ(GM)を内燃機関車中心から電気自動車や自律走行車の中心の新技術企業に変貌するための構造調整が開始された。バトンはメアリー・バーラ(57)最高経営責任者(CEO)兼会長がした。今回の構造調整は、2008年の世界金融危機でGMが破産の危機に置かれた後、最大規模だ。
GMは26日(現地時間)、米国とカナダの工場閉鎖と人員削減を骨子とした構造調整計画を発表した。2019年末までに北米生産工場5ヶ所と海外工場2カ所の稼動を停止し、1万4000人を削減する計画だとブルームバーグ通信などが伝えた。 (中略)
GMは閉鎖予定の海外工場2がどこなのかは、今回発表しなかった。
(引用ここまで)
米経済放送CNNは「GMは2019年末までに北米以外の地域で3カ所の工場を閉鎖するが、このうち韓国GM群山(クンサン)工場はすでに閉鎖した」とし「残りの2カ所は明示しなかった」と報じた。GMが過去最大規模のリストラを発表。
GMは韓国で群山工場を閉鎖したが、富平(プピョン)・昌原(チャンウォン)・保寧(ボリョン)工場が追加の閉鎖候補群から完全に除かれたわけではない。GMが世界的なリストラを推進しながら根拠として前に出した「GMビジネスポートフォリオ」によると、閉鎖する工場を選定する核心の根拠は「潜在収益率」と「事業掌握力」の2つだ。今回GMが北米5カ所の工場を閉鎖したのは、北米乗用車事業部門がこの2つの基準ですべて水準以下(low)の評価を受けたからだ。
問題は韓国GMの潜在収益率・事業掌握力がともに北米乗用車事業部門よりさらに低い評価を受けている点だ。韓国より潜在収益率が低いと評価した事業(ボクスホールブランドなど)や事業掌握力が低いと評価した事業(ロシア工場など)はすでに整理している。 (中略)
しかし韓国GMは依然として労使問題が足かせになっている。韓国GMの命運がかかる中型セダン「マリブ」が26日に発表されたが、全国民主労働組合総連盟(民主労総)金属労働組合の韓国GM支部(韓国GM労働組合)はカードを掲げて新車発表会場に姿を現した。組合員らは「労働組合と協議せずにマリブのバンパーデザインを変更した」としてデモを行った。
GMが追加の工場閉鎖場所を物色する状況で自縄自縛となる可能性が高い。マリブが韓国GM富平第2工場の命運を左右する核心モデルであるからだ。中型SUVのキャプティバが生産中断となり、富平第2工場は稼働率が下落(30%)し、勤務制(2交代→1交代)も変わった。この工場で唯一生産している車がマリブだ。結局、マリブがよく売れれば富平第2工場は回復するが、マリブが売れなければGMが富平第2工場の閉鎖まで検討する可能性がある。
(引用ここまで)
北米で5つの工場を閉鎖。1万4000人をリストラ。
さらに海外工場をふたつを閉鎖予定。
まあ、現状のGMにとっては執らざるを得ない方策ですね。
で、その海外工場なのですが。
現在、GM本体は中国の工場については経営決定権を持っていません。中国では現地企業との合弁企業のみです。
リストラ可能な工場はブラジルと韓国にそれぞれ3ヶ所。
韓国には富平(第1、第2)、昌原、保寧の3ヶ所(正確には4工場)があります。
さて、その韓国GMが新車発表会を行ったのですが。
その場に労働組合員が乱入して「労働組合と協議せずにバンパーのデザインを変更した!」とデモ。
韓国では労使協定で「企業側が勝手に製造車種変更をしない」「デザインを変更する場合は労働組合と協議する」という規定があるのですよ。
労働者が無理な労働を強いられないために(笑)。
ヒュンダイ自動車の例ですが、北米で発表した新型SUVがヒットの兆しがあったということで中国工場だけでは製造が間に合わなくなりそうになったことがありました。
そこで韓国の工場でも件のSUVを製造しようとしたのですよ。
ラインでの製造車種変更を口実にストライキを起こされました。
稼働率がどれほど落ちても製造車種変更は不可能。
強行すればストライキ。
デザインを変更したマイナーモデルチェンジをすれば「勝手にデザイン変更するな!」と新車発表会でデモ。
このマリブは富平第2工場で製造されているのですが、記事によれば現在の稼働率は30%。
閉鎖された群山工場は稼働率が20%だったとのこと。
さて、閉鎖される2工場は韓国なのか、ブラジルなのか。興味は尽きませんね。