<台風11号>河川に足を入れた20代が行方不明、3000世帯余りが停電…韓国南東部に相次ぎ被害
![6日未明、台風11号による強風で破損した釜山旧鉄道庁の屋根。[写真 釜山警察庁]](https://japanese.joins.com/upload/images/2022/09/20220906114130-1.jpg)
6日未明、台風11号による強風で破損した釜山旧鉄道庁の屋根。[写真 釜山警察庁]
台風11号が慶尚南道(キョンサンナムド)に上陸し、河川に巻き込まれて流された20代が行方不明になり、数千世帯単位の停電が発生するなど被害が続出した。幸いに大規模の人命・財産被害にはつながらなかったが、気象庁は大雨や強風、うねりの波が6日夜まで続くと予報して注意を呼びかけた。
#【写真】台風に孤立した住民を捜索する韓国型上陸突撃装甲車
気象庁によると、台風11号は6日午前4時50分、慶尚南道巨済(キョンサンナムド・コジェ)付近に上陸した。台風上陸を前後に各種事件事故が続き、韓国南東部の釜山(プサン)・蔚山(ウルサン)・慶尚南道の市民のほとんどはまんじりともせず夜を明かした。この日の午前1時ごろ、蔚山蔚州郡彦陽邑(ウルジュグン・オンヤンウプ)では、20代の男性Aさんが南川(ナムチョん)橋の下の河川に流されて行方不明になった。Aさんはお酒を飲んで一行5人と河川に足を浸けて事故に遭ったという。警察と消防当局が捜索作業中だ。
これに先立って、5日午後11時40分ごろには釜山海雲台(ヘウンデ)マリンシティで「波が打つところで台風を中継するユーチューバー2人が危険に見える」という内容の通報が警察に受け付けられた。当時の映像を見れば、彼らは実際に防波堤を越えた波に一度流されたが、陸地側に押し出され事故を避けた。警察は、彼らは安全な場所に移動させた。
強い風雨が続いて停電事故も続出した。韓国電力釜山・蔚山本部によると、この日午前7時まで釜山と蔚山・梁山(ヤンサン)・金海(キムへ)一帯で計3997世帯が停電した。韓電関係者は「このうち323世帯は復旧を終えた」と明らかにした。この日午前4時50分ごろには南海郡南海邑(ナムへウプ)の韓電南海変電所が冠水した。消防当局によると、冠水規模は幅1.8メートル、深さ1メートルほどだったが、幸いに電力溝に水が入らず、南海全域の停電事故にはつながらなかった。消防隊員らは100トン程度の水を抜き取った。
釜山や蔚山・慶南警察と消防隊員は一晩中人命救助などで400回余り出動した。6日午前5時ごろ、松島海辺に隣接した釜山中区岩南洞(チュング・アムナムドン)では、急激に増えた水のせいでドアを開けられず、車の中に閉じ込められた50代の男性が救助された。これに先立ち、同日午前2時ごろ、慶尚南道晋州町村面大祝里(チョんチョんミョン・テチュクリ)では、消防隊員が強い風雨に倒れて道路を塞いだ木を除去した。
この他にも、風に揺れる看板やエアコンの室外機の安全措置をはじめ、排水支援などを要請する市民の通報が一晩中数千件以上殺到した。ただ、慶尚南道ではかつての台風よりは通報件数が少なかったことが分かった。慶南消防本部の集計によると、2020年9月台風9号の際は消防通報2089件、同年台風10号の際は1350件があったが、今年台風11号は1178件だった。![6日、台風11号の影響で破損した釜山海雲台マリンシティの垣根。[写真 釜山警察庁]](https://japanese.joins.com/upload/images/2022/09/20220906114244-1.jpg)
6日、台風11号の影響で破損した釜山海雲台マリンシティの垣根。[写真 釜山警察庁]
大橋など主要交通路や公共交通機関は続々と通行が再開されている。暫定中止された釜山市内バスの運行は同日午前7時15分、都市鉄道は午前9時に再開された。午前10時からは軽電鉄の運行が再開される。これに先立って、この日午前6時15分から南区大南(テナム)・門ヒョン(ムンヒョン)地下車道や海雲台区中洞(チュンドン)、龍川(ヨンチョん)、水営(スヨン)江辺、センタム地下車道や東区草梁(トング・チョリャン)第1・2地下車道、釜山鎮市場地下車道など統制が順に解除された。中区釜山郵便局交差点と沿岸交差点の双方向道路も通行できる。南港(ナムハン)大橋と神仙台(シンソンデ)地下車道、広安(クァンアン)大橋の統制も解除された。
#【写真】防波堤を越えてくる波
慶尚南道では同日午前7時から、慶尚南道地域の鷺梁(ノリャン)大橋(河東~南海)、昌善(チャンソン)大橋(南海~泗川)、昌善(チャンソン)橋(南海昌善面~三東面)、新巨済大橋(巨済~統営)、東進(トンジン)橋(高城~昌原)の統制が解除された。馬昌(マチャン)大橋(昌原城山区~馬山合浦区)と巨加(コガ)大橋(巨済~釜山加徳島)はまだ統制中だ。
台風11号は午前7時10分蔚山沖に抜け出たが、余波は続いている。この日の午前7時12分ごろ、釜山鎮区田浦洞(チング・チョんポドン)の路上で歩いていた30代の男性が強風によって落ちたビルの外装材に頭を打たれ、病院に運ばれて治療を受けた。30分後には江西区松亭洞(カンソグ・ソンジョンドン)で街路樹が倒れて車道を襲ったが、通りかかっていた車がなく事故にはつながらなかった。
土砂崩れや洪水の危険は避けた。韓国水資源公社洛東江(ナクドンガン)圏域本部によると、台風11号襲来中に釜山・蔚山地域の8ダム(多目的ダム3つ・湧水ダム5つ)で洪水の危険は発生しなかった。8ダムのうち慶尚南道晋州(チンジュ)にある南江(ナムガン)ダムは、ダム洪水の危険を調整するために5日午後11時から現在まで1秒当たり550トンの水を事前放流している。慶尚南道によると、慶尚南道に発令された土砂崩れ注意報はすべて解除され、土砂崩れの被害は発生していないことが分かった。
ただし、釜山・蔚山・慶尚地域には暴雨や強風など台風11号による影響が続くものとみられる。気象庁は午前まで50ミリから最大200ミリ以上の大雨が降ると予報された。強い風とうねりの波も続くだろう。気象庁は、海岸を中心に強風による越波の可能性が大きく、注意が必要だと呼びかけた。