<年金積立金>運用損9兆6670億円 過去最大の赤字
7月1日17時18分配信 毎日新聞
公的年金の積立金を運用する厚生労働省の年金積立金管理運用独立行政法人は1日、08年度の市場運用損が過去最大の9兆6670億円に上ったと発表¥した。昨秋以降の金融危機による株価下落の影響を受けたもの。5兆8400億円の損失を出した前年に続いて2年連続の赤字となった。政府保証がつく、市場外の財投債運用分の黒字を含めるなどした全体の運用損は9兆4015億円。前身の「旧年金福祉事業団」から引き継いだ赤字1兆6893億円を含めた累積損益は1兆9908億円の損失となり、03年度末以来5年ぶりに赤字に転落した。
同法人は運用資産約120兆円のうち約90兆円を市場で運用し、残りを財投債の運用に回している。市場運用分の利回りはマイナス10.03%で、市場運用を始めた01年度以降最悪となった。利回りを資産別に見ると、国内債券(市場運用資産の67%)は1.35%と黒字を確保したものの、国内株式(同12%)はマイナス35.55%、外国株式(同10%)もマイナス43.21%に落ち込み、株式で9兆9160億円の損失を出した。