鉄鋼大手全5社が赤字 1〜3月期経常損益
朝日新聞社
鉄鋼大手の09年3月期の業績予¥想の修正が4日、出そろった。09年1〜3月期は、新日本製鉄など大手5社全社の経常損益がそろって赤字になる見通しだ。主力の自動車産業の不振で急激な減産が進んでいるためで、高炉の休止や一時休業の実施など余剰生産能¥力の調整を加速している。
新日鉄の09年1〜3月期の連結業績見通しは、経常損益が504億円の赤字、純損益は371億円の赤字になった。原因は「衝撃的な水準」(増田規一郎副社長)という粗鋼生産の落ち込み。1〜3月期の生産量(単体)は前年同期比41%減の約500万トンで、70年の会社発足以来四半期ベースで過去最低だった。
JFEホールディングスの09年1〜3月期の連結経常損益も、鉄鋼事業では何とかゼロに持ち込む見通しだが、造船など関連事業の赤字が響き、経常損益は105億円の赤字になると見る。住友金属工業は78億円、神戸製鋼は334億円、日新製鋼も152億円の赤字になる見込みだ。
生産減少に伴い、設備や人員の過剰感が高まっている。新日鉄とJFEは、それぞれ2基、1基の高炉の停止を決めた。神戸製鋼は早ければ3月から全社員を対象に原則月1日一時休業を行う。日新製鋼も、今月中旬から月2日の一時休業をする方針だ。JFE傘下のJFEスチールは、ステンレスを圧延する西宮工場(兵庫県西宮市)で教育訓練に対する雇用調整助成金を申¥請した。