2年ほど前になる。 女性のお客様が来られた。
若い女性だ。
何かおかしいなぁ・・・
僕はそう感じはじめてた。
「ご注文は?」
「私、お酒はあんまり知らなくて。 お任せで良いですか?」
この言葉を聴いた瞬間、全てを理解した。
こちらで宜しいでしょうか。
僕が出したのは、水。
こんな若い女性を、酔わせて夜道を歩かせる訳にいかない。
「お酒を注文しなくても、大丈夫なんですか?」
「うちの店を知っておられて、気に入ってくれるなら、大満足ですよ」
そしたら、ホール担当のY君が、大声で叫んだ。
「いらっしゃいませ!ようこそおこしに!!!」
損得だけで商売するような男になりたくない。