体罰:ソウル小中高できょうから全面禁止
教師の59%「生徒指導が難しくなった」
体罰11月1日からソウル市内にある小中高全校で、軽度の体罰をした教師も懲戒処分などの対象になる。ソウル市教育庁の「体罰全面禁止指針」に基づき、ソウル市内の全小中高がこうした規定を盛り込んだ校則の制定を完了させたことに伴うものだ。ソウル教育庁は31日、「問題がある児童・生徒に対する状況別の対応マニュアルを作成、学校現場に伝え、市教育庁レベルで指導していく」と述べた。
体罰の全面禁止が実施されるのを受け、教育界では「これまでは一部の教師が感情に任せて児童・生徒に体罰をするケースがあったが、こうした教師は減るだろう」と肯定的に受け止めている。ソウル教育庁は、問題がある児童・生徒を別途に設けた『省察教室』(教師に相談するなどして反省を促すための部屋)に隔離したり、学校が保護者と面談し、ボランティア活動を命じるなど、体罰に代わるプログラムを各学校で用意しているとしている。
しかし、「体罰の全面禁止が発表されて以来、児童・生徒の生活指導が難しくなった」という現場教師の声も少なくない。教育担当当局が作った体罰代替策は、現場で効力を発揮できないというのだ。
本紙の取材に対し、現場の教師たちは「児童・生徒を隔離する空間や、これを運営する教師を別途確保するのは難しい」「保護者に子供の過ちを指摘しても、『うちの子は間違っていない』と主張するケースが多い」と主張する。
韓国教育総連合が先月、ソウル市内322校の小中高教師330人を対象にアンケート調査を行った結果、「ソウル市教育庁の体罰禁止発表以来、児童・生徒の生活指導に影響があった」という回答は59%(193人)に達したとのことだ。
事実、韓国教育総連合には次のような「体罰禁止発表後の影響例」が続々と報告されている。
■ソウル市恩平区内のA中学校で2年生の担任をしている女性教師は、自分のクラスの生徒たちが校内の隅で喫煙しているのを発見、注意したところ、生徒に「罰も加えられないくせに、うるさいんだから…」と言われた。この教師はソウル教育庁が勧める生徒指導マニュアルに従い、保護者に電話をかけ面談を求めたが、保護者は「なぜわたしに説教をするんだ。あなたはうちの子の先生であって、わたしの先生ではない」と抗議したと話している。
■ソウル市江西区内にあるB小学校の教師は、4年生の授業時間中に携帯電話でメールを送っている児童に注意をした。すると、その児童はニヤリと笑い、教師を横目で見て「先生、たたいたらダメだって、分かっているでしょ?」と言ったという。
ソウル市内のC中学校で生活指導主任をしている教師は「最近は、各学校の生活指導主任が集まると、『体罰禁止が発表されて以来、喫煙・遅刻・宿題未提出が大幅に増えた。教師がしかっても児童・生徒が席を離れてしまうので、まともな指導ができない』と嘆いてばかり。物理的な体罰に取って代わる現実的かつ実効性のある対策が急がれる」と話している。
呉允熙(オ・ユンヒ)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 朝鮮人は、棒で叩いて教育しないとダメだろう。