#29の投稿
シリーズ最大の悩ましい展開だ。ついに二人で夜八時まで出張の機会ができた。出張と言っても遠出するわけではない、都内の講演会に行くだけだ。
これまでランチや飲み会やカラオケに何度も行ったが、全て他の人もいた。一度だけ二人でお昼を食べたが、外出先だから当然だ。二人で社員食堂もあったが、全くロマンチックな場所ではない。だか今回は、普通なら真っ直ぐ帰るところを、引き留めて食事に誘うかどうかで悩んでいるのだ。しかも場所は有楽町だ。決して悪くない。
そんな欲を出さずに、素直に家に帰れば良い。当たり前の対応だ。でもこのチャンスを逃したくない。高級なものを食べたいわけでも、その後よこしまな計画を実行したいわけではない。ただ単に、彼女とお喋りがしたいのだ。マリコさんとの他愛ない会話を楽しんで、時々見せる笑顔に和んだりしたいだけなのだ。
どう誘えば良いのだろう?帰りがけに、この後どう?と言えばいいのだろうか?
これを踏まえて無事誘い、二度目のお食事に行きました。二度目となると誘い文句は一言「この後ご飯行こうか」。そして返事も「うん、行きましょう」。今更のように、距離が縮まったことが嬉しかったり、あのときの悩みは何だったんだろうと思ったり。彼女の好きな赤ワインたのんで、前菜からお肉までがっつり食べて、ケーキまで二つ頼んで半分こしてきました。

こんな店。座ったのはちょうど左側のテーブル席。四人がけの席に隣り合って座る、なかなかいい場所。
お兄さんが二人いること、高校時代は剣道部だったことなど、色々な話を聞いてきました。
そしてメインイベントかつjlemonさんの宿題だったファッションセンス話題ですが、「これは前から思っていたのだけど、マリコさんはお洒落ですよね。ずっと気になっていたのです」と伝えました。似通ったものの着回しでなくバリエーションがあって、どれもおしゃれで、そして似合っていて。こんなこと、会社の人に言うのは初めてだな。
「え~、男の人も女の人の服装を見てるんだ~」みたいに驚いて言っていましたが、もちろん褒められて嬉しそうでした。同じような服を着続けないということには気をつけている、ワンピースは同性にも褒められることがあるとも言っていました。ファッションには彼女なりのこだわりがあったのは事実です。でも職場の男性に褒められたのは初めてとのこと。ちょっとはにかんで私の肩なんて叩いたりして、可愛かった。伝えて正解でした。セミナー後の軽いご飯のはずが、ワイン一本開けて三時間も長居しました。
もう暫くは時間が無いですし、私も出張やらで忙しいので、セミナー帰りのデートもしばらくお預け。本当はしばらく会えない間の彼女の仕事が心配ですし、彼女も心配な様子でしたが、そこはメールなどでフォローします。