皆様、ついぞご無沙汰しております。
最近、面白くないニュースが多いですよね。
ロンドンオリンピックの余韻さめやらぬときに、韓国、中国との関係が俄かに怪しくなりました。その後の騒動はご存知のとおりです。
外交問題に限らず、国政の混乱ぶりは目を覆うものがあります。与野党とも政局の駆け引きに埋没してしまって、国政はほとんど動いていない。エネルギー問題、社会保障制度、一票の格差、TPPなどやることはいっぱいあるのに、情けなや…。
でも最近私は、カサついた心を潤すようなドラマを見ました。それは「時代劇」でした。やはり日本人には「時代劇」ですね。
今年7月から始まり、つい先頃終わったNHK-BS時代劇「薄桜記」(はくおうき)がそれです。
ときは江戸・元禄時代、とある武士とその妻の愛情物語に「忠臣蔵」が絡んでいきます。物語では主人公の2人に大きな災難がふりかかり、別れざるを得なくなるのですが、お互いを思いやる気持ちが消えることはありませんでした。
理不尽な仕打ちにぐっと堪えるさまは、現代の日本ではありえないのでしょうが、武士道というプリズムを通じて心に染みとおってきます。何も声高に叫ぶことが、日本人の、とは言いませんが、少なくとも私の美意識に合わないことが再発見できて良かったです。
見所は満載です。ストーリーもそうですが、新鮮に映ったのは、俳優たちの立ち居振る舞いの美しさでした。正座のしかた、襖の開け閉め、廊下の歩きかた、殺陣などです。
また、時代劇ですので、もはや現代では使われなくなった古い日本語が数多く出てきます。「みまかる」
「不調法」「肝胆相照らす」等々、私のようなオジさんにはなつかしい言葉の数々。味噌汁のことを「おつけ」と言っていましたが、これもうれしい限りでした。私は東京下町生まれで、子供のころは「おみおつけ」(「おつけ」の丁寧語)と言っていたものです。
その他の見所としては、たぶん御覧になると分かると思いますが、忠臣蔵の見方が変わることになるでしょう。このドラマに悪役は出ません。
主演は山本耕史と柴本幸の美男美女、これに津川雅彦・江守徹・長塚京三の重厚な助演陣が支えています。脚本は名脚本家のジェームス三木、散りばめられたセリフの一つひとつが胸に響きます。
今夜NHK総合テレビで再放送されます。興味のある方はぜひどうぞ。
http://www.nhk.or.jp/jidaigeki/hakuouki/
(おまけ)
日本の時代劇と言ったらこれでしょう。元気になること、請け合いです。
http://www.youtube.com/watch?v=DdGg4BUeHkQ&feature=fvwrel
日本も捨てたものではない、日本に生まれてよかった、とつくづく思いました。