ソウルからヨボセヨ
釜山「影島橋」の復活
2013.11.30 03:04 [外信コラム]釜山港で今週、日本統治時代の1934年に完成し老朽化していた釜山名所「影島橋(ヨンドタリ)」が新装なり、開通式がにぎにぎしく行われた。この橋は船を通すため開閉式の橋として知られる。跳ね橋としての機能も約50年ぶりに再開。毎日1回、橋が上がるという。釜山名所の復活である。
盧武鉉(ノムヒョン)時代(2003~08年)、老朽化に加え「日帝時代の遺物」ということで地元で撤去論が持ち上がった。当時、筆者(黒田)は地元紙に頼まれてコラムを連載していたが「港町・釜山の近代化の歴史の象徴だから撤去は惜しい。保存してはどうか」と書いた。
ところが反日的な市民団体が反発し「植民地支配を美化し正当化するもの」などと非難声明を出したりしたため、その後、筆者の連載コラムは中止となった。当時は左派系を中心に市民団体の勢いが強く、マスコミも戦々恐々だったからだ。しかし結果的には新装して保存となった。
背景には近年、各地で町おこしの一環として「近代化の歴史の保存」が盛んなことが挙げられる。日本支配の過去も自分たちの歴史だと受け入れる冷静さと余裕(?)が出たことと、レトロ風景を観光資源にするというビジネスの発想からだ。「影島橋」は東京の勝鬨(かちどき)橋より6年も前に完成した文字通り近代的な跳ね橋だった。(黒田勝弘)
1934年に完成かぁ、すごいな。