『朝鮮の悲劇』 F・A・マッケンジー著 1908年出版
ロンドン・デーリーミラーの記者として1904年と1906年の2回訪韓。
5.官吏と徴税
一般国民の犠牲のもとでの徴税請負制と収租地特許制は、
政府の二大弊制であった。
徴税請負制のもとでは、監司(かむさ)や守令は、
なるべく巨額の税を徴収するための自由行動を認められていたので、
彼はその徴収した中央政府要求分以上の余分の額を、
自分自身の収益として保有することができたのである。
繁盛して富裕になった人は、たちまちにして守令の執心の犠牲となった。
守令は特に秋の収穫の豊であった農民の所へやってきて、
金品の借用を申¥し出る。
もしその人がこれを拒否すれば、郡守はただちに彼を投獄し、
その申¥し出を承認するまで、半ば絶食同様にさせた上、
日に1〜2回の笞刑を加えるのであった。
勿論善良な守令も悪徳な守令もいたが、
総じて官衙はすべての勤労大衆にとって
恐ろしいところであった。
近代国家の体をなしていない。 orz