2015.1.21 07:00更新
【関西の議論】
迫る「Xデー」、大阪駅に殺到する!?「葬式鉄」…豪華寝台特急3月ラストラン 一部の〝暴走〟どう食い止めるか

3月12日にJR大阪駅を出発する列車がラストランとなる「トワイライトエクスプレス」=大阪市淀川区の新大阪駅
マナーや常識が問われる鉄道ファンの迷惑行為が後を絶たない中、関西では鉄道関係者が警戒する「Xデー」が迫っている。豪華寝台特急「トワイライトエクスプレス」(大阪-札幌)の引退。切符が取れないほどの人気列車だけに、3月のラストランには廃線や列車の廃止となる日に現れる「葬式鉄」と呼ばれるファンたちが、Xデーに駅に殺到するとみられているのだ。「おいこら、どけぇ! 下がれ!」。駅のホームで罵声を上げる葬式鉄の映像がインターネットの動画投稿サイトに掲載されている。実際に犯罪まがいの被害を受けた人もおり、一部ファンの暴走はとどまるところを知らない。(大竹直樹)
通常より多く警備員配置…鉄道ファン、実は200万人超…
「トワイライトエクスプレスのラストランは相当な荒れ模様になる。邪魔であれば、駅員や警備員に食ってかかる人も出てくる」
東京都内で鉄道イベント会社を営む40代の男性は、トワイライトエクスプレスが最後にJR大阪駅を出発する3月12日に、必ず何かトラブルが起こると言い切る。
鉄道アナリストの川島令三氏も「関西はホームに群がって列車を撮影する鉄道ファンの数が多い。大阪駅や京都駅はすごい人になるだろう。何かトラブルが起こるかもしれない。最後くらいは静かに見送ってほしいのだが…」と心配する。
JR西日本の担当者は「トワイライトエクスプレスは注目されているので、当然たくさんのファンが方が来ると思う」と警戒。JR西は駅ホームの安全を保つとともに、不測の事態にも対応できるよう通常より多くの警備員を配置する方針だ。
「邪魔だ!」「下がれ!」…暴走する一部の“葬式鉄”
寝台特急は今、「非日常」の優雅な移動時間を楽しむ列車でもある。
特にトワイライトエクスプレスは、シャワールームやソファを備えたスイートルームに、フランス料理を楽しめる食堂車や日本海の景色を眺められる展望サロンカーを連結。「走る豪華ホテル」と呼ばれ、新婚旅行などの特別な旅行に使われることが少なくない。さまざまな思い出の詰まった列車だけに、最後の勇姿を見届け、列車に別れを告げたい人も多いはずだ。
だが、川島氏は「最近は列車が廃止されるときに大騒ぎする『葬式鉄』と呼ばれるファンがいる」と指摘する。祭りに参加するような感覚でラストランを見送りに来る人だという。
ただ、有終の美を飾る感動の現場で、罵声が飛び交ったり、ファン同士で大げんかになったりすることもあるというのだから穏やかではない。
川島氏は「私自身はトワイライトエクスプレスのラストランを見に行くつもりはない。もう騒ぎは見たくない」と話した。
「撮り鉄」に「乗り鉄」「車両鉄」、「模型鉄」、「時刻表鉄」…。鉄道ファンのジャンルは多岐にわたるが、「葬式鉄」は廃線や列車の廃止となる日に押しかけるファンを指し、その一部が各地で〝暴走〟しているようだ。
ホームに飛び交う罵声
「邪魔だ!」「フラッシュたいてんじゃねぇよ!」「下がれ!」。ラッシュ時を上回る超満員の駅ホームに、怒声や甲高い叫び声が飛び交う。昨年3月に引退した寝台特急「あけぼの」(上野-青森間)の運転最終日には、JR大宮駅(さいたま市)で一部のファンが騒ぎだしたのだ。
その様子がインターネットの動画投稿サイトに投稿されている。ネット上では「罵声大会」と揶揄され、良心的なファンから「マナーを守っている鉄道ファンまで白い目で見られる」「同じ鉄道ファンとして恥ずかしい」と批判されている。
罵声大会は昨年10月にもJR上尾駅(埼玉県上尾市)で起き、警察官が臨場する騒ぎになった。
ネットに投稿された動画には「なんだこの野郎、てめぇ」といった怒声が飛び交う中、ロープを手にした女性駅員らが「すみません、ちょっとどいてください」と声を張り上げ、懸命に収拾しようとしている姿が映っている。駅員や警備員、関係のない一般の乗客にも罵声を浴びせる人がいるという。
新潟青陵大大学院の碓井真史教授(社会心理学)は「何かにのめり込む人の中には、頭が良く知識は豊富でも、一般常識や社会性に欠ける人がいる。集中力が高すぎて周りが見えなくなる人は昔もいたが、現代は公共心というのが重視されなくなっている」と話す。
まさに、才余りありて識足らずである。
ゆがんだ「正義感」
JR大阪駅ビル(大阪市北区)では昨年9月、大量の写真が空から舞い散る騒動もあった。写真には、若い男性の顔のアップや、首から一眼レフをかけて電車の優先席に座り、携帯電話を操作している様子が写っていた。
原因は「撮り鉄」同士のトラブルだった。写真をばらまいた少年2人は大阪府警曽根崎書の任意聴取に「電車の撮影現場でいつも割り込んでくる悪いやつがいて、面白半分、嫌がらせ半分でばらまいた」と動機を語った。
碓井教授は「正義感といえば正義感で、自分たちは正しいことをやっているという意識だと思う。日本人は他人に迷惑をかける行為はよくないという優れた国民性を持っているが、最近は乱れてきている」と分析する。
「お前の会社をつぶしてやる」
平成22年1月、神奈川と埼玉を結ぶJR京浜東北線「209系」電車のさよなら運転では、多数の鉄道ファンが先頭車両に陣取り、一般の乗客が乗ろうとした際に、「一般人は乗れませーん」「鉄ヲタ(鉄道オタクの意)専用車両でーす」と叫ぶ人もいた。
駅に停車するたびに「うおー」と歓声を上げ、一斉にプラットホームへ駆け出し、写真を撮ると駆け足で車両に戻る人もいたというから、迷惑この上ない。
前述の鉄道イベント会社を営む男性は2年前、あるローカル線の活性化イベントをめぐって、鉄道ファンから短文投稿サイト「ツイッター」に「手榴弾を投げ込んでやる」「お前の会社をつぶしてやる」などと書き込まれ、警察に相談した。
男性は「そういう書き込みをしている人は、自分が正義で悪いことをしたとは思っていない。警察沙汰になったら、むしろ被害者面をしている。社会常識がまったく通じない」と嘆く。
相次ぐ事故、防ぐ手立ては…
トラブルの発生が懸念されているのは駅構内だけではない。ラストランや蒸気機関車(SL)などのイベント列車が走行する日には、「お立ち台」と呼ばれる鉄道の有名撮影地をはじめ、沿線に多くのカメラの放列が見られ、事故や事件に発展したケースもある。
20年11月には神奈川県の東海道線踏切で、踏切内に倒れた三脚を直そうした男性が列車と接触し、死亡する事故が発生。東京と茨城方面を結ぶJR常磐線で「207系」電車が引退した21年12月には、カメラを構えたファンが2度も線路に近づき、列車が緊急停止している。
大阪府柏原市のJR関西線では22年2月、お座敷列車「あすか」を目当てに鉄道ファンが線路に立ち入ったため運行を一時見合わせ、上下計45本に運休や遅れが出る事態を招いた。
鉄道会社も不測の事態を防ごうと対策に乗り出している。大阪府島本町のJR山崎駅に近い通称「サントリーカーブ」は全国有数の撮影スポットだったが、ファンの立ち入りが相次いだため、JR西は20年にフェンスを設置。JR東日本によると、茨城県内のJR水郡線で昨年12月、全線開通80周年を記念したSL列車が運行された際には、沿線のほとんどの踏切に警備員や社員を配置して警戒に当たったという。
鉄道ファン人口は実に200万人ともいわれる。迷惑行為に及ぶファンはごく一部に過ぎないが、今後もトラブルや事故が相次げば、最悪の場合、駅ホームでの撮影に制限がかかったり、イベント列車の運行がなくなったりするかもしれない。自分で自分の首を絞めることになりかねない。
鉄道愛好家でつくる「鉄道友の会」の大庭幸雄事務局長は「撮影時に事故が起きたら、この趣味は成り立たない。ファンとしても鉄道の安全を守るのが当然。お互いに気をつけて、鉄道会社に絶対迷惑をかけてはいけない」とファンによる自浄作用に期待している。

3月12日にJR大阪駅を出発する列車がラストランとなる「トワイライトエクスプレス」=大阪市淀川区の新大阪駅

蒸気機関車(SL)を使ったイベント列車が運転されると、駅ホームはラッシュ時のような大勢の人たちであふれかえる=平成23年11月、群馬県伊勢崎市

首都圏から姿を消す113系のラストランには約600人のファンが詰めかけた=平成23年9月、東京都墨田区のJR両国駅
http://www.sankei.com/west/news/150121/wst1501210009-n1.html
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2015.1.22 11:00更新
【日本の議論】
「動かぬ群衆はダイナマイト」爆発寸前だった「記念スイカ」販売中止騒動 「正直者にバカ」をみさせたJR東“ド素人警備”

東京駅開業100周年を記念したSuicaの発売が中止となり説明する駅員(中央)=昨年12月20日午前、JR東京駅
昨年12月20日のJR東京駅開業100周年を記念したIC乗車券Suica(スイカ)の販売をめぐり、購入希望者が窓口に殺到し打ち切りとなった騒動。その後、記念スイカの増刷方針が決まり、買えなかった人々の怒りは沈静化に向かったが、騒動の背景には過去のイベントでの“成功体験”に基づくJR東日本の前例踏襲の姿勢が浮かぶ。群集心理に詳しい専門家は「負傷者が出なかったのは不幸中の幸い」と指摘し、一歩間違えば大惨事につながる雑踏警備への心構えの甘さを指弾する。(花房壮)
想定は最大5千人…前例踏襲で整理券も配らず、会場整理は制御不能
レンガ色がトレードマークの東京駅丸の内駅舎(東京都千代田区)。新年を迎えた同駅南口周辺は外国人観光客らが行き交うのんびりしたムードが漂うが、約1カ月前の昨年12月20日は殺気だった空気が充満していた。
「混乱の原因は、想定以上のお客さまが来られたことだった」。開業100周年当日に起きた記念スイカの販売打ち切り問題について、JR東の広報担当者はこう釈明した。
同社は同日午前8時から丸の内南口の特設窓口で1人3枚まで、計1万5千枚を販売する予定だった。来場者数は購入枚数から逆算するなどして5千人程度と見込んでいたという。
同駅での窓口販売を決めた理由も、過去のイベント開催からの経験則だったようだ。同社によると、丸の内駅舎の復元を終えた平成24年に記念入場券計1万2千セット、18年には駅の改修・復元決定などを記念したスイカ1万枚を販売したが、目立った混乱はなかったという。
しかし、今回のケースは様相が違った。販売当日早朝の丸の内南口周辺は想定外の人だかりで埋まっていたからだ。午前7時すぎには約9千人が列をなし、JR東は予定を46分繰り上げて7時14分に販売を開始。だが、行列はさらに拡大の様相を呈し、最後尾までの行列の長さは800メートル前後にも達していたとされる。同社は30人いた会場整理担当を最終的には100人にまで増やしたが、記念スイカを求めて駅に集まる人の波を制御することはもはや不可能だった。
ルール破りの徹夜組を黙認…買えなかった来場者から「電車代返せ!」
結局、約8千枚を販売した午前9時40分ごろ、車道に人がはみ出て危険な状況になったことなどから販売は打ち切られた。
販売中止で怒りが収まらないのは、購入できなかった来場者だ。「納得いかない」「割り込みがあった」などと怒声が飛び交い、一時100人以上が駅員を取り囲んで説明を求め、混乱は3時間以上続いた。地方から来た人からは「電車代を返せ」といった声も飛んだが、とりわけ、怒りの矛先が向けられたのは徹夜組への対応だった。
駅構内のポスターでは、前日から徹夜で並ばないよう求めていたが、20日未明の終電終了時ですでに1500人が行列。午前5時ごろには、南口から約200メートル以上の長さに達していた。JR東の広報担当者は「徹夜組を強制的に排除することはできず、あくまでもお願いベースだった」と釈明するが、結果として徹夜組による行列は黙認される格好となった。
「ルールを守り、始発で買いに来た正直者がばかをみるだけだ」。こんな怒号が響き渡る中、駅員たちは頭を下げるしかなかった。
対応策に追われたJR東は2日後の22日、記念スイカを今後増刷し、1月下旬から希望者全員に販売すると発表。購入できなかった人たちの怒りも沈静化に向かい、インターネット上では「転売目的の商人は大損だな」と嘲笑するような書き込みも相次いだ。
「タカをくくっていたのでは」…「群衆」対応に専門家も批判
「JR東に群衆を規制する知恵がないのが問題だ」
兵庫県警の雑踏警備アドバイザーを務めるなど社会心理学が専門の木下冨雄京大名誉教授は、今回の記念スイカ販売をめぐるJR東の対応ぶりを批判する。
まず問題視するのは来場者の見込みだ。木下氏はJR東が約5千人と見積もったことについて「購入希望者は事前登録ができないため、『まず会場に行ってみないと買えるか分からない』という心理になる。1万5千枚を販売するなら1万8~9千人程度を見積もる必要があった」と話す。
また、群集心理を理解する上で、「購入希望者が開業100周年の記念スイカという“お宝”を買うことに強い熱意を持っていることにも注意すべきだ」と指摘する。実際、ネット上には「(丸の内駅舎の)復元記念と開業100周年記念は違う!中にいると外のことがわからなくなるもんだな」と、記念スイカの“価値の重み”に理解が足りないJR東を揶揄する書き込みもあった。
木下氏によると、雑踏警備では通常、立ち入り禁止区域の設定や来場者の流れなどについて関係者と何度も綿密に打ち合わせて計画書を作るという。しかし、今回の対応は「過去の経験から行き当たりばったりで、『今回も大丈夫だろう』とタカをくくっていたのではないか。群衆が集まり始めてから対応を取り始めても手遅れになる」と後手後手の対応を批判した。
さらに、雑踏警備の重要ポイントとして、群衆が目的地に向かってゆっくりでもいいから前進していると認識させることを挙げる。「前に動かない群衆はダイナマイトのように危険。群衆がイライラを募らせる中で一部の短気な人が前に押すなどすれば、あっという間に混乱は広がり制御できなくなるからだ」
昭和31年1月には新潟県弥彦村の弥彦神社に集まった参拝客が将棋倒しとなり、下敷きになった124人が死亡する大惨事となったが、事故はわずか約5分間の出来事だった。
木下氏は「たまたま今回は東京駅前が平らで広かったため、群衆の密度が緩和され、けが人を出さずに済んだ。本来なら混乱を避けるため整理券を配るべきだった」と話している。
JR東は今回の騒動から、何を教訓として導き出すのか。記念スイカを増刷し希望者全員に売ってしまえば、それで一件落着するような話ではない。

東京駅開業100周年を記念したスイカの販売で、駅員(中央)に販売中止の説明を求める人たち=昨年12月20日、JR東京駅

購入希望者が殺到した東京駅開業100周年記念Suica(スイカ)のデザイン。発売前からインターネット上で話題になっていた(JR東日本提供)
http://www.sankei.com/premium/news/150122/prm1501220002-n1.html
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『葬式鉄』
今回も湧いて出てくるんだろうねぇ。
最近天気の悪い日が続いてるから、
ラストランの日に暴風雪が吹き荒れて悪天候で運休、
なんてなったら面白いな。
( ´・∀・)b
『○○枚限定、記念△△△』
「徹夜組を強制的に排除することが出来なかった」って、
駅の敷地外に退去させることは問題無いんじゃないのか?
「”お願い”を聞いてくれないなら仕方ない」ってんなら、
そこかしこの駅構内がホームレスであふれかえってそうだけど。
( ´-д-)b
「復元記念と開業100周年記念は価値の重みが違う」
「中にいると外のことがわからなくなるもんだな」
外にいるけど、どこがどう違うのかさっぱりわかりませんよ♪
ヽ( ゚∀゚)ノ
プリントされた絵柄がちょっと違うだけのただのSuicaだろ。
( ´-д-)
~ 以上 ~
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(おまけ)
1泊余計に泊まれただけでなくて、
おまけに料金払い戻し。
羨ましいなぁ。
・・・なんて思う?
(;´・ω・)p
トワイライトエクスプレス悪天候で2泊
1泊2日で札幌-大阪間の約1500キロを走り、3月に引退する豪華寝台特急「トワイライトエクスプレス」が6日に札幌駅を出発後、強風のため運行が約16時間遅れ、8日未明に大阪駅に到着した。乗客は車中に2泊した格好で、JR西日本広報部は「悪天候による運休はよくあるが、今回のようなケースは珍しい」としている。
トワイライトエクスプレスは1989年に運行開始。最上級の個室など豪華さが人気だが、車両の老朽化を理由に昨年5月、引退が決定。今年3月12日に最終運転する。予約可能な1カ月先の運行分までほぼ満席の状況という。
列車は6日午後2時すぎに札幌駅を出発。日本海側を走り、翌7日午後1時前に大阪駅に到着する予定だったが、JR東日本の羽越線(秋田-新津)などで強風による大幅な遅れが生じ、8日午前5時前に到着した。
JR西などによると、一部の乗客は上越、東海道新幹線を乗り継いで大阪方面に向かった。大阪駅で100人ほどの乗客が降り、規定に基づき、特急料金は払い戻しされた。苦情は特になかったという。(共同)
[2015年1月8日20時3分]
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